【レビュー】効率化に追われ”本質”を見失った『モンスターハンターワイルズ』

2025年2月27日、全世界待望のタイトル「モンスターハンターワイルズ」が遂にリリースされました。

発売された週末には、Steamにて最大同接100万人以上を記録するなど、異様な盛り上がりを魅せている本作。

新アクション『鍔迫り合い』や『相殺』などが追加され、前作からパワーアップしたモンハンワイルズのレビューをさせていただきます。

これより先はネタバレを含みます。まだ「モンハンワイルズ」をプレイしてない方は是非購入して体験しましょう。

目次

プレイした感想

気になった点

まず、1時間程プレイして感じた事が

「ムービー長くね?」

だった。

冒頭からいきなりネガティブな感想になってしまったが、とにかくムービーにとられる時間が長いです。

ムービーが終わったと思ったら今度はセクレトに騎乗したままの強制会話イベント、現地に到着したらまたムービー、と、狩猟までにかかる時間が長すぎる印象を受けました。

肝心の狩りの時間は5〜10分あれば終わるのに対し、それまでの時間は体感30分くらいに感じる程には長い。

ストーリーの内容自体は、冒険を通してナタの人としての成長を見届ける事ができ、風呂敷を広げすぎて尻すぼみになった前作よりかは感情移入できたが、ストーリー自体もありきたりに感じるので、そこまでムービーやストーリーに拘らなくてもいいのではないかと感じました。

世界展開やワイルズからの新規参入にはいいのかもしれないが、既存のモンハンファンはあくまでモンハンの「ハクスラ的要素」が楽しいのであって、重厚なストーリー等はあまり求められていない気が個人的にはします。

また、表現の幅が広がったからなのか、セクレトに騎乗しての逃げたり追っかけたりのアクションイベントが多いのが気になりました。戦闘のテンポが悪くなるのでできればやめてほしい、というか普通に戦闘がしたいなーって感じ。

よかった点

ネガティブな点を最初に挙げてしまったが、良い点ももちろんあります。

キャラメイク

まずはキャラメイクから。

キャラメイクの自由度が上がったことで美形キャラからネタキャラまで手軽に作成できる。デフォルトでも顔のクオリティが高いので、キャラメイクにかける時間がないよーって社会人の人でも安心してデフォ顔のままストーリーを進められました。オトモ猫のキャラメイクも毛並みがモフモフなものがあったりと編集していて楽しかったです。

グラフィック

自分のキャラを作成したらいざ冒険のスタート。チュートリアルをクリアして「隔ての砂原」に到着。フィールドを探索するのですが、前作からパワーアップしたグラフィックにはやはり感動するものがあります。大地を歩くだけで楽しい。実際にそこに生物たちが住んでいて生活の様がわかるかのような没入感を体験する事ができます。PS2時代に思い描いた「僕の考えるモンハン」が実現したかのようでした。

新アクションが過去最高に面白い

ソニーから発売されるモンハンは、狩りのリアルを追求した作品が多く、任天堂から発売されるモンハンは、軽快なアクションをテーマにした作品が多いですが、今作は両作品のいいとこどりしたような作品に仕上がっていると感じました。「相殺」や「鍔迫り合い」等の新アクションは非常にダイナミックで、アクション成功した時はテンションが上がります。

前作から改善された点

前作からの変更点として、セクレトに騎乗したまま遠くのアイテムがゲットできます。広大なステージにあるアイテムを「スリンガー」で遠くからゲットできるのが非常に快適でした。

「モンハンワールド」の時は、エリアの作り込みに力を入れている分「導虫」の視認性が悪く、導虫がどこを指してるのかわかりにくかった印象ですが、今作では、R2ボタンを押したまま方向キーの上下で欲しいアイテムを簡単にゲットすることができるのも良かったです。

個人的に一番良かった点は、一部の武器は鉄系・骨系の武器にモンスターの素材を張り付けた通称「皮ペタ」が非常に少なくなったことです。管理人が思うモンハンの醍醐味であるといっても過言ではない武器・防具等のデザイン。皮ペタだと装備を作るモチベが低下してしまうので、今作皮ペタ問題が改善されてよかったです。

最後に

前作から新アクションも追加されパワーアップした今作、アクション部分に関しては、過去一番に楽しいと管理人は感じています。今作から追加された相殺や鍔迫り合い、集中モード、と戦闘シーンでの臨場感もあり非常にテンションが上がります。

ただ、モンスター数が少なくやることが直ぐになくなったり、バグや不具合が多いのも懸念点ではあります。ただし、今作はまだ発売されたばかりなので、これからのアップデートに期待しつつ楽しく狩猟生活を満喫したいものです。

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